最後の晩餐で 何が食べたいかと言ったら

最後の晩餐で、何が食べたいかといったら、桃かな。

やわらかくて、みずみずしい、果実とひとつになれたら

たましいに還ることが、実はとってもすてきなことだとわかる気がする。

 

と、もうずっと前から思っていたんだけど

2年前のちょうど今頃、たましいに還った母が

最後に口にしたものは、桃だった。

 

愛知から飛んできた弟が帰るとき、

母はいつもみたく「気をつけてな〜」とベッドから手を振って

その後、深い深い眠りに入って、あんまり目を覚まさなくなった。

夜になって、目を覚ました母に、

おうちから持ってきた桃を、少し食べさせてあげた。

ゆっくりゆっくり咀嚼して飲み込んでから

母はまた眠ってしまった。

 

その後は、目を覚ますたびに身体中を痛がって苦しそうで

わたしのことも、あんまりわからなくなってしまったんだけど、

一度だけ、真夜中にぱちっと目を開けてわたしを見て、はっきりと

「ありがとう、ありがとう、いろいろあったけど、いい人生やったわあ…」と、

涙を流して言った。

 

くだものを食べるたびに、母に桃を食べさせてあげた

あの瞬間を思い出します。

 

くだものを食べるわたしの中に、母が生きてる。

わたしに食べられるくだものの中にも、母が生きてる。

この世界のぜんぶの細胞の中に、母が生きてる。

 

そのことを、母が、たましいまるごとで教えてくれたから

やっぱり、最後の晩餐でいただくなら、

寿司でも天ぷらでもうな重でもなく、

桃がいいなと思うのです。

 

みんなはどうお?

 

 

そんなわけで、7月は母がたましいに還った月。

バンクーバーのファーマーズマーケットでも桃が旬なので

たくさん桃を、母といっしょにいただきま〜す。

 

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みなさまも、よい桃を:):)

Have a nice peach:):)

 

愛より愛こめ

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